患者さんへ

緑内障

緑内障とは、視神経が障害されることで視野障害をきたす慢性かつ進行性の疾患です。


【日本人の中途失明原因疾患(2007年)】

1位:緑内障(20.9%) 2位:糖尿病網膜症(19.0%) 3位:網膜色素変性(13.5%)


原発性か続発性(他の眼疾患が引き起こす)か、開放隅角か閉塞隅角か(隅角とは眼内を循環する房水が流れるスペースのことです。)、眼圧が高いか正常か、など。一言で緑内障と言っても人それぞれです。日本人の20人に1人(5.0%)が緑内障であり、そのうち正常眼圧緑内障が3.6%と多数を占めます。すなわち、正常な眼圧でも緑内障を発症し、進行するのが日本人の特徴です。また、糖尿病網膜症といった眼虚血疾患から続発する血管新生緑内障は極めて難治であります。他、割合は少ないものの、失明のリスクが高い閉塞隅角緑内障は、眼球の構造異常が原因となるため隅角を開大させるための観血的治療(白内障手術やレーザーなど)が必要不可欠です。

浦安病院眼科では、①一般的な原発開放隅角緑内障(正常眼圧緑内障含む)の薬物治療・外科的治療(線維柱帯切除術、MIGS)に加え、②極めて難治な症例に対してはチューブシャント手術(応援医師:日赤医療センター元部長、濱中輝彦先生)、③最新の前眼部OCTを用いた閉塞隅角緑内障の正しい診断と早期観血的治療にも力を入れております。何かご不明な点やご質問などございましたら、担当医師にいつでもご相談ください。